今日の朝撮り「ルビーの輝き」
さくらんぼを見るとどうしてもあの作家を思い浮かべる。
6月19日は桜桃忌であった。ご存知作家太宰治が、玉川上水で入水しその遺体が見つかった日である。
それにちなんでか、河北新報で現在太宰治の小説『津軽』を歩くを連日掲載している。
10年前私も太宰の小説『津軽』に惹かれ、太宰が歩いた道を旅したことがある。お供は買ったばかりの1100CCのバイク。バイクは40年ぶりに乗る。それも大型バイクそしてはじめての津軽半島、すべてが未知の世界。
青森で満タンにしたのだが津軽半島を走っているとすでに残り少ないことに気がついた。九十九折の海岸線はいけどもいけどもGSの看板が出てこない。ようやく道端に人を見かけたのでGSを尋ねるがこの辺にはないという。焦る。
この旅は新聞連載の取材も兼ねてきている。だが心の中ではガス欠が心配でその余裕すら失ってしまっている。ようやくGSにたどり着いた頃には半島もすでに終わりに。その間の風景などすべて私の記憶から抜け落ちているのだ。かろうじて記事にできたのは太宰が最後訪ねた小泊(現中泊 町小泊)。ここには太宰が幼少期子守をしていた越野タケが暮らしていた。タケを太宰は母のように慕っていた。
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