個展の御礼
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Googleマップのストリートビューを見ていたら、ふとある景色が目に飛び込んできた。震災9ヶ月前に取材し絵にした場所だ。国道26号線のやや高台から見る唐桑浦の入り江の風景。
私が目にしたあの美しい景色はもうなかった。瓦礫の山と破損した家が数件残っているだけだ。胸が締め付けられ悲しさが込み上げてくる。ただストリートビューで見る限り、同じ場所に新しい家が建てられようとしている様子がうかがえる。茫洋とした風景の中に、それは希望の光のように見えた。嬉しい。
17日から個展が始まる。早い復興を願い、そして風化させないためにも新作の中に今年もこの絵を飾ることにした。
前回の取材と同じく、いつかバイクで訪ねてみよう。9ヶ月前訪ねたあの日も11日だった。なんの因果か。
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今年のGWのスタートは良い天気に恵まれ、ところによっては夏日を迎えたところもあったとか。
昨年は桜、そしてGWの思い出など心に留めることなくあっというまに過ぎ去ってしまったが、今年はどこか違う。何をする予定もないがどこか心がわくわくしている。
近所にツバメが帰ってきた。そして今日初蕨を所望。大した贅沢でもないのに、普通の暮らしの度合いが昨年とはまったく違い、なにをみてもなにをしても幸せを感じるから不思議。
GWは仕事を忘れ、来月の個展へ向けてゆっくりしようと思っている。そのの個展が終われば6月は仙台ニッカウヰスキー工場のギヤラリーで、1ヶ月間の作品展がある。その工場内のイメージを描いた絵を昨日描き終えた。工場内に住む天使を入れた絵と、赤煉瓦の構内に相応しいアムステルダム中央駅を入れたリーフレット是非ご覧ください。
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陽気に誘われ、仙台市民憩いの場所である野草園に足を運んだ。画家仲間の佐々木勉さんがここで作品展をやっていて、この日が最終日。植物ばかり描いている佐々木さんだが、佐々木さんの絵はボタニカルの肩苦しい絵とはまた違って、清潔感と暖かみあって見ててほっとする。佐々木さんはここを訪れの人のために、絵のほかボランティアで園内を案内もされている。1000種類程の草花をすべて知り尽くし、その話術がまたいい。つい引き込まれ植物を観るのが愉しくなってくる。
今年の春は何処も遅く、この庭園のコブシの花も漸く膨らみ始めたばかり。日当たりよい斜面にはカタクリの花が風に群舞。
珍しい花を、と紹介してくれたのが山鶯神楽(やまうぐいすかぐら)。鶯が花の実をついばぶ姿が神楽を踊っている姿に似ているからついた名前。金平糖程に可愛い花に、つい心もほっこり。
震災の影響で一時共鳴しなくなった「水琴窟」。ここ最近また震災前の音を取り戻したということで、その澄んだ音色を聞かせてもらった。
「水注ぎ水琴窟に息のめば爪弾(つまび)くごとき音返りくる(熱海義人)」。
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3年前に「Sendaiメルヘンロード」というタイトルで小さな家(陶器)と私の絵とのコラボ展を開いていただいたことがある。
ヨーロッパの家並みが大好きな私は、この陶器と出会ったときは嬉しさのあまり飛び上がったものだ。
5㎝ほどの大きさだがシンプルでまた釉薬がなんともいえない色合いで焼き上がっている。
作者は山形県上山市でアトリエ「秋之野窯(あきしの)」を構えている神保登さん。
初めてそのアトリエを訪ねてみた。家族4人でそれぞれ違った作品を創作されていて、「若いものは、地味な焼き物を創っているが、この小さな陶の家は私の担当。逆だずなぁ」と笑いながら話をしてくれた。
常に鞄に入れ持ち歩いていたいほど可愛い小さな陶の家。作家の神保さんはダニエル・カールさんと同じズーズ弁丸出しで、風貌は棟方志功風。作品と作家のミスマッチがまたいいのだ。
神保さんの作品には、優しさと思いやりとぬくもりという釉薬がたっぷり滲み出て、ほのぼのとした味わいがある。
写真/神保さん作の小さな陶の家と私の水彩画。
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東日本大震災にともない、仲間たちが相次いで作品展を開催している。
先般出版された『水彩で描く 美しい日本 ふるさと東北(日貿出版社)』は30人の作家による合作であるが、その中の仙台在住作家3人(阿部重憲さん、金伸之さん、柴田治さん)による「美しいふるさとの風景」展がギャラリー専(仙台市/国分町)で開催されている。19日まで。
一方昨年出版された『千年桜(窓社)』で話題を呼んだ大沼英樹さんの写真展が藤崎(百貨店)7F催事場で開催(13日まで)されている。
震災にもめげず桜咲く風景はけなげで悲しい。しかし自分の使命を貫き、咲き誇る桜には勇気と感動を与える力がみなぎっている。
絵、写真と表現の仕方は違っていても真摯に創作に立ち向かう4人の直向きな姿勢は、自然の風景より美しいものがある。是非ご覧あれ。
写真上/雑誌表紙等。写真下/水彩画展ギャラリー専風景と藤崎前(写真展)。
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我住宅地と対峙している泉ヶ岳スキー場で、この週末(10日)花火が打ち上げられる。
東日本大震災で亡くなった方々が約2万人。その数を奥羽山脈の裾野、泉ヶ岳で2万発の「鎮魂花火」が打ち上げられるのだ。
啓蟄も過ぎ春とはいえ、スキー場はまだ雪景色。夏の花火と違いどこか寂しい。
震災から何日か、晴れの日が続いた。街からは明かりが消えた。天空には小さな穴が無数にあいたかのように光が漏れていた。瞬くその光(星)は、不意の津波に襲われ命を絶った大勢の人々の呻きにも似た輝きでもあった。
天にもっとも近い泉ヶ岳からの花火は、日本そして世界からのメッセージでもある。亡くなった方一人ひとりにそのメッセージが届くことを祈りたい。
掲載した絵は、河北新報に掲載(22,6,21)された泉ヶ岳。中央の白い部分が泉ヶ岳スキー場。
twitterはこちらでご覧頂けます。
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