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2006年8月29日 (火)

ごめんなさい!

前回、あずぃあずぃと天を仰いでいたら、早速翌日には秋の風を運んできてくれた。一歩郊外に出るともう沿道はススキの穂がきらきらと光っていた。稲穂もややコウベを垂れ間違いなく秋はもうそこにいた。Photo_59
コウベというとここ最近大手のお偉方のコウベ下げ映像が目に付く。「実るほど頭の下がる稲穂かな」であるなら、「よっ、頑張れ!」と声もかけてやりたいのだが、どうも「ばれたか」という詰め寄られてからの最敬礼はどうも醜いものである。
昨日ボクの取引関係社でもそんなことがあった。仕事は一流であるが、ミスをしたときの処理方法は三流。高飛車に逃げようとしたので尻尾をつかまえてみると、手のひらを返したようにコウベを下げるその様はTVでよく観るあの様である。
日本はいまや金銭至上主義に冒され、美しい情緒を忘れてしまった。その反動がいまこうやって社会を蝕んでいる。
かつて日本人が持っていた惻隠の情があればそうそうトラブルなど起きない。これは藤原正彦氏の『国家の品格』から借りた言葉であるが、是非企業幹部のみなさんにこの本を読んでいただきたい。
日本の荒れた心に少しでも潤いを……ってなことで。絵・プラハにて(チェコ・カレル橋から)。

2006年8月24日 (木)

あずーぃ!

いやはやもって「あずーぃ!」とつい声が漏れそうな酷暑が続いている。
10月の「小さな作品展」の絵を描いているのだが、どうも集中力集積回路が壊れてしまったようだ。Photo_58
秋にふさわしい絵を、と思っているのだがなぜか「水モノ」ばかりになってしまっている。
週末の2日間、故郷の「新庄祭り」を堪能してくるつもり。10年ぶりだ。
この祭りも終わると東北地方は一気に涼しくなる。そして実りの秋の到来。
せめてしばしの間、この絵で涼をとっていただければ……。
絵・オンフルール(フランス)。

2006年8月21日 (月)

ポンペイ

仙台の博物館で開催しているポンペイ展を観てきた。
ポンペイは約2000年前に忽然と消えた町。南イタリアの秀峰ヴェスヴィオ火山が大爆発したのである。一瞬にして襲った灼熱の灰は人口2、3万人のこの町を丸ごと飲み込んだのだ。Photo_57
3年前、発掘されたこの地に立ったことがある。2000年前とはいえすごく栄えていたということが伺えた。居酒屋、パン屋、公衆浴場、劇場とかがあり現在とまったく変わらぬ生活があった。
裕福な家も沢山あって掘り起こされた居住の中からは膨大な宝石や、莫大な現金がみつかった。それらからしてもいかに繁栄していたかが察すられる。
ここから海に向かって20分も行けばナポリに出ることができる。ここで本場のピッツァを食べないテはない。愛嬌のいいふとっちょおじさんが、音楽にのって大きなピッツァを運んできた。同行したS君と分け合って食べたのだが、薄くて柔らかい生地のマルゲリータの美味しさには舌を鳴らしてしまった。
よく笑い、よく食べ、歌を愛するカンパーニャ州で、大昔悲惨なできことがあったとは想像すらできない陽気な土地としていまもって印象に残っている。

絵・ヴェスヴィオ火山(南イタリア)

2006年8月17日 (木)

情緒力

戻り梅雨のような毎日が続いている。NHKでやっていた「ちょっと変だぞ日本の自然」を観て、昨今の気象は地球規模で異常をきたしているというのが改めて再認識した。それにしても気象ばかりではなく、世界規模でいろんな由々しい事件も起きている。Photo_56
年に何回の検査をするため母を連れ今日某病院に行ってきた。待っている間、以前から読もうとしていた本に目を通す。藤原正彦氏の『国家の品格』である。内容なんてなにもわからず買い込んでいたのだが、偶然にもいま世界で起きている(日本、中国、韓国、北朝鮮問題も含め)争いごとすべての解決策、その鍵がこの本に隠されているような気がし母のことも忘れつい読み耽ってしまった。
かつての日本人は美的感覚が優れていたというところなんぞいやに印象に残った。「数学、医学、土木」すべてのものが美的情緒こそがもっとも重要とされていて、それが失われて(総じて情緒力)きていると言う。
以前読んだ浅田次郎氏の本に「美しいものを観ると、この世から戦争がなくなる」というようなことが書いてあった。藤原氏のこの本にも「美的感受性があればこの世から戦争が……」云々説いてある。自分がいま目指している先が、ああ間違いではなかったのだ、と言うなにか妙に納得するものがあって、天気とは裏腹になにか晴れ晴れとしたものを感じたのだ。

絵・チェスキークロムロフ(プラハ)

2006年8月 8日 (火)

やぎさん ゆうびん

やっとの思いで200通ほどの暑中お見舞いを投函したのだがはや今日は立秋、言葉の上では残暑お見舞いとなってしまう。
仕事柄年に郵便物を1500通程出すのだが、急ぎや親しげな仲間とはもっぱらメールでのやり取りが多い。メールは便利で簡潔で清涼感がある。ただその分心に残るものがなく素通りしていってしまう。それに比べ手紙やハガキを受け取ったときの気持は、どこか心の中がくすぐったくなるような相手のぬくもりが伝わってきていい。Photo_54
ここ半月に渡って一日おきにハガキをくださった女性がいる。郵政省時代の大先輩である。このほど喜寿を迎えたが、20年遅く生まれていたらもしかして小泉内閣で重鎮を担っていただろうと思われるほどの才女兼辣腕家であった。
郵政幹部のOBということもあってか、いまだ携帯そして電子メールは使わない。ほとんどのコミュニケーションはハガキである。緊急を要するときだけFAXであるが、でも1日遅れてFAXと同じ内容のはがきが届く。FAXが信用ならぬという趣である。
あっというまにトランプのごとくカードが切れるほどハガキが溜まってしまった。でもそれを眺めていると、お香のようにそこからなぜか心がほのぼのするようなものが立ち込めてきて気持が休まる。
ここ最近ボクもハガキには自筆で署名を入れ、自分で彫った篆刻を押すようにしている。ボクのぬくもりが伝わればと思うからだ。
好きな詩に「しろやぎさんから おてがみ ついた くろやぎさんたら よまずに たべた しかたがないので おてがみかいた さっきのおてがみ なあに」という歌がある。象さんで知られているまどみちおさんの「やきさん ゆうびん」である。
こんな長閑な日々が過ぎせたらいいなと願っている。

絵・バンベルグの風景(ドイツ)。

2006年8月 2日 (水)

玲瓏(れいろう)

東京の梅雨はすでに明けたが、仙台はいまだどんよりとした雲で覆われている。明けるころにはもう立秋になるともかぎらない。Photo_53
気温も低くやや肌寒い。アトリエ倉庫も今回の個展で沢山の絵が各地に嫁いでいったので、がらんとしやや寒々としている。でも嫁ぎ先から温かい絵をありがとうというお手紙をいただくととても幸せな気分になってくる。
今日の編集手帳は「玲瓏(れいろう)」について語られていた。玉などが透き通り、光り輝くさまを形容すのだが、7月31日に亡くなった鶴見和子さんの「玲瓏の人」から引用されている。なにかこの二文字がとてもボクの琴線に触れるものがあった。
梅雨が明けからっとした日も待ちどうしいが、ボクの今後の創作活動においていかに「玲瓏」な絵を描くかが課題とも思えたからだ。

追記・上記文章朝一番に書いたのだが、なんと東北地方も午後に梅雨明け宣言を。うむー、先が読めぬ。

絵・ニース(フランス)。

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