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2013年11月30日 (土)

今日の朝撮り・母からの学び。

Img_6301                                                                                                                                          

昨日読売新聞論説委員の橋本五郎さんの講演会に行ってきた。
橋本さんについては以前私の同窓生のN君から聞いていたことがある。
N君は山形の某銀行の理事長をしていて、橋本さんの講演会をよくやっている。
橋本さんは講演会を終えるとすぐに東京には帰らず秋田に寄っていたという。母に会うためにである。
そんな優しい人柄を聞いて何処か親しみを覚えていた。
6人兄弟の橋本さんは父を早くに亡くした。それからは母一人で6人の子供を育てた。
大学まで入れてくれいまこうしていられるのも亡き母のお陰、とポツリと語る。
生前、母がいつも言っていた3つの守りを披露してくれた。
「何事も手を抜いてはならない」。「傲慢にならず、謙虚に生きなさい」。「どんな人でも嫌いになっては駄目だ」。
辛口で論客で知られる橋本さん、その毅然とした態度には母の教えが根深く宿っていたのである。
しかしその影には母の自愛に満ちた優しが、目の淵にキラリと光っていた。
絵・錦秋湖(秋田県)。河北新報連載。2010年12月掲載。

2013年11月29日 (金)

今日の朝撮り・左それとも右。

Img_3000_2                                                                                                                                          

新聞の連載でエスカレータに乗る際どちらに立つか、なんていうエッセイを書いたことがある。
仙台でそれをまじめに調査した大学がある。興味深いデータが一昨日の新聞に載った。
私が漠然と観察した結果とほぼ同じではあるが、仙台は全体的にどっちつかずの結果で僅か左に軍配があがっての57%であった。
ちなみに東京は左側、大阪は右側に定着しているそうだ。本来仙台は右立ちが多かったようだが東京との行き来が多いことからか、場所によって左右を使い分けるようになった。
10年前ブタペスト(ハンガリー)の地下鉄に乗ったときのことである。大江戸線のように深い深い地下に潜るのだが、日本の1,5倍の早さで下る。乗る際のタイミングも難しいが、バランスをとるのにこれまた大変。真ん中にどんと立ち左右のベルトを両手でしっかりつかんでいないと危険そのうえない。
所変われば品変わる、いや位置変わるものである。
絵・ハンガリー郊外にて。

2013年11月28日 (木)

今日の朝撮り・赤い実。

Img_0006_5                                    日々散りゆく葉を見て自然の摂理を改めて知る。だがなくなっていくものに寂しさを感ずるのではなく、むしろその過程が美しく感じるから不思議。日本人の持っている失っていくものへの美の感覚だろうか。

次に来るものへの期待というものもあるのかもしれない。
「冬来たりなば春遠からじ」。まだ先の話だが、遠からずなにかうきうきするものがある。
そんなことを思い浮かべながらジョギングをしていると、蔦の絡まった藪の中から私を呼び止めるものがいる。
ツリバナ(吊花)だ。その実は近づかないとわからないほど小粒である。
「ほらご覧。この子、こんなにも綺麗になったのよ」とお母さんが指でつまむんでいるように小枝に吊り下がっていた。「吊り下がる」という名前の由来も至言。
ほっぺを真っ赤に染、そんな愛らし光景に寒さも忘れしばし見入っていた。

2013年11月27日 (水)

今日の朝撮り・リトル・モンマルトル。

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                                                                        パリには3度ほど行く機会があった。
その都度立ち寄るのがモンマルトル。小高い丘になっているのでパリ街が一望できる。
この界隈は細い坂道が多い。その分古きパリが残っている。
モンマルトルの上まではビレット公園から長い階段を登っていくのだが、その雰囲気に似た場所が我が家近所にある。
ヨーロッパの遅い夜明けを見るように、ここもようやく明けたばかりであった。
ジョギング姿で駆け上がってきた私を見て、しっぽを小さく振り犬が過ぎ去っていった。

2013年11月26日 (火)

今日の朝撮り・笑い製造業。

Img_1649                                                                                                                                              Img_1651_2

 
Img_1653                                                                                                                                             
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                                                                                                                                           作家故井上ひさしさんの本や生き方の根底には、いつもユーモアがあった。
著書『創作の原点・ふかいことをおもしろく』にも書いてある。
「私が心がけていることは、相手にユーモアをどう伝えることができるかということである。人間生まれると、死ぬまで悲しみと苦しみだけが存在しているだけ。だからそこに人間はわざわざ笑いを作らなければならない。私はその提供者でありたい。ただ笑いは一人では存在しない、人と関わってお互い共有しないと意味がない」。
笑いには免疫力を高め、元気を与え、ピンチから救うことすらあると言われている。心の健康がなにごとも基軸となっているのかもしれない。
話が飛ぶが、先日姪夫妻が観光で大阪に行ってきた。そのお土産が洒落ている。
私の拙著『愉しくなくちゃ 絵ではない』にひっかけたのか『愉しくなくちゃ 人生じゃない』が詰まった代物を幾つか買ってきた。
一瞬パッケージをみて吹き出した。関西人の元気の源はこれにあったのか。生き抜く術を垣間見たような気がした。
写真・お土産の一例パッケージ。

2013年11月25日 (月)

今日の朝撮り・21万4千人の声援。

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Img_6187_2                                                                                                                                            Img_6228_2
                                                                                                                                           Img_6254                                                                                                                                           日本一を一目観ようと、仙台市内に21万4千人の楽天ファンが詰めかけた。天気も味方をし、当日は汗ばむほどの暖かい陽気に恵まれた。
午前11時仙台三越前をスタートした東北楽天ナインは、仙台の大動脈である東二番丁通り1、5キロを30分かけて凱旋パレード。
カメラを終点に近い河北新報社付近に構え、星野監督をはじめ、田中、美馬、銀次、青山、小山選手等をしっかりととらえることができた。
県外からも沢山の楽天ファンが詰めかけ、前日そして早朝から陣取りが始まった。午前7時には撮影ポイントの前列はほとんど埋まったという。スタート1時間前に到着した身にとってやや申し訳ないような。
それにしてもかつてない人出。上空からの写真を見ると、銀座でのパレードに劣らいほどの人、人が詰めかけている。
前日は被災地支援行ってきた。あの寂しげな風景にこの元気を届けられたらな、なんてついそんない思いが頭のなかをかすめる。
パレードが近づいてくるに従い沿道には楽天ファンの黄色い歓声が高まっていく。沿道の黄色く染まった銀杏の葉もそれに合わせ、キラキラと輝きを放ち声援を送っていた。

2013年11月24日 (日)

今日の朝撮り・絆花。

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「海と花の物語プロジエクト」を一人でやられている内海友子さんの呼びかけで、昨年に続き昨日被災地桂島に行ってきた。島は松島湾に浮かぶ浦戸諸島のひとつで、昨年SNSを通し皆様からいただいたクロッカスの球根を植えた島である。
今回は「花咲きキャラバン」の鎌田先生がスイセン、チューリップの球根10万個を企業から譲受け、その一部を島の景勝地に植えた。
桂島は内海友子さんの旦那さんの故郷である。しかし東日本大震災でその実家は津波で流失。そんな島に花を植え、住民に和んでもらおうと震災後から内海さんは足繁く島に通い支援活動をされている。
そんな内海さんに賛同し、今回岩手、山形、仙台と総勢26名が手弁当で参加し汗を流してくれた。作業が終えると、内海さんの旦那さんの手料理で牡蠣鍋と炭火で焼いた牡蠣を振る舞ってくれた。また仙台の珈琲店カフェ&ギヤラリーガレさんからはコヒー豆が提供され、ミニミニオープンカフェーも出現。
花の季節も終わった島内にはしばしボランティアの絆の花が。来春は太平洋を望む沿道に、沢山の幸せの花が咲き乱れてくれることだろう。

2013年11月23日 (土)

今日の朝撮り・無題。

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2013年11月22日 (金)

今日の朝撮り・仙台砂漠

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タイヤ交換の時期に入った。車を持つ身の宿命でもある。昨日それを終え、あとは雪を待つばかり。
仙台はシーズンを通しそうそう積雪があるわけではないが、いつくるかわからない雪の到来に用心は怠れない。
昔「仙台砂漠」などと揶揄されたことがある。ピン(釘状)が埋め込まれたタイヤを履いていたため、削られた路面の砂埃が舞い上がっていた。
一方、二日前から仙台は冬の風物詩「光のページェント」の準備が始まった。欅並木160本に60万個の豆電球が取り付けられる。震災後はLEDの豆電球に切り替わり、欅にも人にも優しくなった
12月6日はいよいよ点灯式。希望の光、復興の灯となって仙台の繁華街定禅寺通りを彩る。
この光のページェント、大晦日まで毎日点灯される。
写真・4年前撮影した「光のページェント。仙台市定禅寺通りにて」。

2013年11月21日 (木)

今日の朝撮り・幸せ脳。

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「幸せ脳」というのがあるらしい。脳が一番喜びを感じるときとは、自分が新しいことを体験そして新しいことを知ったときという。なるほど。
その喜びをを求め元のど自慢アナウンサー、宮川泰夫氏の講演を聴きにいってきた。
宮川氏は東大を卒業し、エリートとして報道の第一線で活躍していた人である。ある日突然、報道からのど自慢の司会へいくようにという辞令が渡された。
どうして、おれが。「世界」を発信してきた自分が何故「世間」を発信しなければならないのか。不満が沸き起こった。
しかし、世間に出てその自分の傲慢さに気付いた。そして恥じた。
歌は喜びを倍にし悲しみを半減する、ということを教えてくれた。ときに歌は人の命さえ救うことさえあった。のど自慢を通し世間の人間の機微に触れた。
人はなぜ歌うのか。それはお金では買えない「心の栄養」を探し求めていたのであることを知った。
「世界は目の前を瞬く間に通り過ぎていく。だが世間はいつも身の回りにあって心に栄養を与えてくれた」目頭をあつくし語ってくれた。
聴衆のひとりとして私の脳も喜びを感じる瞬間でもあった。どんなサプリメントよりも効く「心の栄養」をいただいた気さえする。
写真・「奇跡の一本松」陸前高田にて撮影。

2013年11月20日 (水)

今日の朝撮り・道祖神の招き。

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昨日天皇陛下に信任を状奉呈したキャロライン・ケネディ駐日米大使は大の親日家。
就任の挨拶で「道祖神(どうそじん)の招きにあいて……」と松尾芭蕉の「おくのほそ道」を引用したことは流石である。
松尾芭蕉は、いまにいうと約74歳(当時46歳)にして東北の旅に出た。その道祖神のあとに「松島の月まづ心にかかりて……」と続く。
現地松島にきて、その美しさに心を奪われ歌を詠むことすら忘れて帰った芭蕉。
キャロライン・ケネディ駐日米大使にも是非東北にお越し願い、被災地に希望の光を灯してもらいたいものである。
絵・松島を訪れた松尾芭蕉と曽良。

2013年11月19日 (火)

今日の朝撮り・自然の恵。

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校庭の桜の葉も、そろそろ散り際のタイミングをうかがっている。
落ち葉には「おもてなし」の心がこもっている。
土に眠る微生物を葉布団で守ってやり、土に潤いを与えてやる一役を担っているのである。
だが、人間のえごが地面をコンクリートで固めてしまったため、葉は邪魔者扱いとなってしまった。
畠山重篤著『森は海の恋人』という本を読んだ。
畠山さんは牡蠣を育てるため、山に木を植える運動をおこした。山が元気になれば栄養分は川を流れやがて海を肥やす。自然を取り戻し、そこから恵みを分けてもらうのである。
日々青空が透けていく桜の葉を見ながら、今朝も気持ちのよいジョギングを終える。

2013年11月18日 (月)

今日の朝撮り・人生いろいろ歌人原阿佐緒。

Img_0011                                                                                                                                           今朝は我が住宅地から見える大好きな景観を眺めながらのジョギング。

奥に見える山の麓には歌人原阿佐緒の生家がある。
原阿佐緒は美貌と才能を兼ね備えていたことが、のち波乱の人世を送ることになる。
美しく華麗なその姿は周囲の多くの男性を魅了したという。
だが蝶のように自由に悠々と舞うことは叶わなかった。
「生きながら針に貫かし蝶のごと悶へつつなほ飛ばしとぞする」の歌に詠んだように、さまざまな中傷に遭いまさにピンで止められた哀れな蝶であった。
そんな彼女の心をいたわってか、晩秋の柔らかな朝日がそっと優しく包んでいるかのうな景色が眼下に広がっていた。

2013年11月17日 (日)

今日の朝撮り・スリム。

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                                                                                                                                       発売されたばかりの本『炭水化物が人類を滅ぼす(夏井睦著)』を読んだ。
読み進むと自分と重なるところが出てきて、笑いころげてしまった。
炭水化物を控え人体実験をした医師が11キロも体重を落としたという話だ。
そんな先生を見て、病院の関係者は「先生、ちょっと痩せました?」と声が掛けづらい雰囲気を感じたという。中年になってからそんなに痩せたとなると、きっとガンかなんかの病気に相場は決まっていると彼らは思い込んでいるだ、と思ったからである。
実は私もそれと同じことを先月の東京での個展で味わった。
私を知る人は、再会時様子の違う私を見てどう言葉をかけたらよいか迷ったという。それが何人もいたからおかしい。
7キロも痩せてしまったので、先の医師と同様の思いで気遣ったのだろう。
種を明かせば、著者同様糖分を控えただけのダイエット療法をしていたただけの話である。
奇遇にも私のダイエットをリアルタイムに立証してくれた本が世に出たのには驚くばかり。
才能があれば、この本私が書きたかった、と後悔。
朝撮りの影、スリムになった私、欲張って身長も5メートほどまで伸びてしまった(笑)。

2013年11月16日 (土)

今日の朝撮り・和食から学ぶもの。

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和食を他のものに置き換えると、水彩画と俳句に似ている。そのシンプルさが好まれているのだろうか。
抜きん出て絵がうまかった熊谷守一画伯は、美大で培ったすべてのノウハウを捨て稚拙な絵の画風に転換した。できれば白いキャンパスなままのほうがいいとまで言い切った。
信長や秀吉にそむきながらも、利休は自分の美にこだわった。派手すぎる美を嫌った。
椿の蕾を生けたのは、咲くところを想像するから美しい。利休は未来を想像する力に美を求めた。
若き頃、某編集者から言われた。
「写真も文章も引き算である」。それ以来すべてにつきそれに徹しよう務めている。
鰹節と昆布のうまみがきいた日本食、そんな絵が描けたらいいなぁ。
絵・ヴェネツィア印象。

2013年11月15日 (金)

今日の朝撮り・メタボ。

Photo                                                                                                                                           不意の寒波はひとまず過ぎ去った。それにしても秋の味覚をまだ楽しまずこのまま冬籠りとはちと悲し過ぎる。テレビで雪の被害を受けた果樹園の様子が流れていた。

思えば今秋は栗も食べることなく終わってしまった。ただ鶴首して待っている林檎がまだ残されているのでそれが楽しみだ。蜜がたっぷりと入った林檎、私の大好物でもある。
話がそれるが、机に広げてある3台のPCはすべて林檎のマークである。iPhoneもそう。それだけ林檎には目がない。
例年ならその林檎が現地直送で届いているのだが、天候の関係で今年は収穫が遅延しているようだ。
「林檎が赤くなると医者が青くなる」という諺がある。いまのところ林檎とジョギングで健康を維持しているから諺もまんざら嘘ではないだろう。
医者といえば姪の旦那が内科医をやっている。ただ彼は「医者の不養生」でメタボ気味。患者に背中を見せることができずいまいちインパクトがない。
私は3月からダイエットをし、それが功を奏し7キロも落とした。3食はしっかり食べての減量。好きなお菓子を辞めただけでこれだけの効果が出た。甘い誘惑には落とし穴があることを今回学習した。
絵はフランスのニース・マルシェにて。いくら食べても健康には害はございません。

2013年11月14日 (木)

今日の朝撮り・日の出。

Img_0004_2                                                                                                                                           日の出がめっきり遅くなった。いまごろの仙台は6時01分。春ポルトガルとスペインに行ってきた。背中合わせの国であるが、国境を超えると1時間の時差が生ずる。

日本は国土が狭いためそんなことはないが、ただ面長であるため日の出日の入りに誤差が出る。このFacebook等をご覧になってくださっている福岡の方は、36分も遅く太陽を拝むことになる。東京と仙台はほぼ同じだが、近畿あたりにいくと18分ほどの遅れが出てくる。
写真は日々寒さが更新されている仙台の日の出(AM6:25撮影)。我が住宅地はやや高地にあるため0度と冷えきった。手袋をしていてもじんじんと指先が痛く思うようにシャッターが切れない。
冷気が太陽のぬくもりさえ凍らせた写真に仕上がった。

2013年11月13日 (水)

今日の朝撮り・妖精

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窓越しの太陽光が心地いい。時間を追うごとに高い空が青さを増していく。
こんな日の朝は冷え込む。
新聞配達のバイクの音が去ってしばらくすると雀のさえずり。同時に6時に合わせた目覚ましが曲を奏でる。
一番辛い時間でもある。でもこれを乗り越えジョギング用のレギンスに着替え外に飛び出すともう何もかも忘れる。だから続けられているのだろうか。
初雪の便りが届いた。
玄関を飛び出すと、愛車屋根になにやら光る粒を発見した。「雪は天からの贈り物」ともいう。ならばこの粒は妖精の来訪。
昨晩の雨粒が凍ったのだ。でも私にはこれがクリオネに見えた。クリオネンは寒流域に住む生物。別名「氷の妖精」とも言われている。
これから打ち合わせで外出。ほかにどんな妖精か待っているか、愉しみ。

2013年11月12日 (火)

今日の朝撮り・今年一番の寒さ

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Img_1662_2                                                     
今年一番の寒さが訪れている。一昨日は霜が降り、昨日は初雪が降った仙台。
この雪仙台では昨日より16日も早いという。
それを覚悟していつもの朝撮りジョギンに飛び出す。
しかし10分も走ると体はほてりウインドブレーカーを脱ぎ捨て長袖のシャツ一枚に。
遅い朝日が心地よい。上空に張り付いた寒気を告げるラジオとは、どこかミスマッチの風景が目の前に。
そこにはまだまだ秋の風情を残した景色が広がっている。地面をインディアン・イエローに染めたセイタカアキノキリンソウ、そして足元にはタカサゴユリが一輪。冬にはまだ早いよ、とでも言っているかのように咲き誇っていた。
雪景色は今朝撮ったという山形からの映像。
 

2013年11月11日 (月)

今日の朝撮り・西暦869年への旅

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貴重な発見が。
東日本大震災は約1100年前に起きた貞観(じょうがん)地震(869年)以来の大規模なものと言われた。
その1100年前の痕跡が宮城県岩沼市で見つかった(仙台空港近隣)。と同時伊達政宗の時代に起きた慶長三陸地震(1611年)の堆積物も見つかるというこれまでに例がない貴重なもの。
昨日10日、報道機関を含め遺跡の見学会があったので馳せ参じた。
写真説明・第1層が東日本大地震。第4層が400年前の慶長三陸地震。第8層が約1100年前の貞観地震。ものの見事その層が残っているのには胸にこみ上げてくるものがある。
3.11以降、各地で震災に大きな関心が寄せられるようになったが、以前は昔話として聞き流されそれが大きな犠牲者を生むことになった。
小さな支援活動、そして語り継ごうとしている私にとっても朗報でもあり、足元に眠っていた教訓が大きな資料となった。
この写真の断層には約1500年ほどの年月が堆積している。私の先祖も眠っているのだろうか。

2013年11月10日 (日)

今日の朝撮り・絵の裏側

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山の紅葉もすっかり下界に降り、我が家の生け垣もいま見頃となった。
しばらく道行く人に楽しんでいただいたあとは一気に葉が落ちる。桜の散り際のよさには叶わないが、このどうだんの気持ちの切り替えも見事である。
昨日の「サワコの朝」のゲストは舞台美術家の種田陽平さん。
氏曰く。「映画はドリーム。現実でない非現実の世界を表現するから愉しい。だから映画の撮影が終われば、すべてセットを壊してしまう。残してしまうと現実になってしまう」それを聞いて同感するものがあった。私も絵に対する意図はそにあったからである。
私が目指すアートは心地よさの追求。子供心を持ちシンプルでかつお喋りでない絵だ。技術が表に出るとドリームの世界は損なわれる。
彼はこんなことも。「3Dの映画や特撮も、いつかは飽きがくる。2Dの世界がいい。2Dはシンプルで絵の裏側を想像する楽しみを与えてくれる」。
目を見張る絵ではなく、五感をくすぐる絵、いつになったら描けるようになるんだろうか。

2013年11月 9日 (土)

今日の朝撮り・気になる木と犬

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Img_0072                                                                                                                                          
絵の中の小鳥が落したのだろうか。朝露の冷えきった草にナナカモドの実が落ちていた。
盛岡( 岩手県)に一年ほど赴任していたときのことである。 盛岡駅前から郵政の官舎まで、線路に沿った細い歩道を歩いて通っていた。
その沿道にはナナカマドの木が植えられていた。雪の日などは朽ち落ちた実が通勤客などで踏み潰され、真紅の絨毯を敷きしめたかのように真っ赤に染まるのであった。そんな北国の冬の情景をいまでも鮮明に覚えている
上空を数羽の白鳥が鳴き声をあげ通り過ぎていった。冬を告げに来たのだろう。
挿絵・前田優光『気になる木と犬』より。

2013年11月 8日 (金)

今朝の朝撮り・根競べ。

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子供の頃、ジャングルジムでどれくらいぶら下がっていられるかを競いあったことがある。
私は鉄棒が得意だったので、わりかし長く耐えられた。
そんな子供の頃の風景を思いださせてくれたのがこの写真。
なーんだぁ!
社寺や公園の棚に見かける藤である。春に長い花房を垂れ紫色の蝶形花を咲かせる。
10月からは豆果が熟し、棚のいたるところにぶら下がり始める。
手に取ると、どっしりとし固くそして鞘はビロードのような感触。
周りの木々の葉はかさかさと散っていくが、これだけは歯を食いしばりしっかりと耐えている。なぜかそんな姿を見ていると愛おしくなってくる。

2013年11月 7日 (木)

今日の朝撮り・いまを大事。

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当たり前のことが、当たり前でないという日が突然くるということを3,11で教えられた。
昨日は「今秋最後の紅葉日和になるでしょう」という天気予報を聞いて、机の上の仕事を放り出し87歳の母を連れ郊外へと車を走らせた。
来春の桜を見ることができなくなった友人のことが頭をよぎったからだ。
「日に新た。日に日に新た。日に新た」という言葉がある。今日という新しい日が始まった。でも今日という日は昨日からの続きではなく、今日という1日はたった一日だけの命のかけがいのない新しい日の始まり、でもある。二度と同じ日は来ない。大事に使わねば。
母にあのときの紅葉を見せておけばよかった、とあとで後悔するのがいやだった。
紅葉狩りに選んだ場所は、鳴子峡(宮城県鳴子温泉近郊)。平日でもあるのに他県ナンバーの車で混雑していた。
暖かな穏やかな秋晴れ。足が痛い痛いといつも歩きたがらない母だが、満面の笑みを浮かべ目を輝かせていたことが嬉しい。
今日も健康で心穏やかな日でありますように。

2013年11月 6日 (水)

今朝の朝撮り・再び訪れぬ春。

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被災地巡礼の旅から帰ってくると、一通の白い封筒が届いていた。初めて頂く手紙だが、差出人はよく存じている。
私の一番の友人T君の兄のMさんである。
なにか胸騒ぎがした。文面を目で追っていくに従い文字が溢れ出る涙で見えなくなった。
T君が永久の旅支度をしているとの知らせであった。蝋燭の白い部分がまだ沢山残っているのに、炎が徐々に力を失いかけているだ。
彼とは先月個展会場の麻布十番で会った。例年夕食を共にするのだが、今回は体調がすぐれないので来年の約束し別れたばかりである。
掲載した絵は「春の訪れ」。T君が快気に向かう励みにもなると自ら求めてくれたものである。
来春の桜を見ることもできない友を思うと不憫でならない。でも絵の中の桜は永遠に咲き誇り、彼を見守ってくれるだろう。

2013年11月 5日 (火)

今日の朝撮り・東北の底力

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被災地大槌町(岩手県)は初めて訪れた場所だったが、翌日は震災半年前新聞連載の取材で訪ねた国道45号線を南下した。
眼下に望む紺碧色の太平洋は、何事もなかったかのように秋の日差しを受け穏やかに静まり返っていた。
しかし沿岸部の美しかった情景はどこにも見当たらない。変わって、色を失った更地が広がっているだけであった。
陸前高田に近づくと、国道は土埃を舞い上げ時折視界を遮る。そこを突き進むと無残な光景が現れた。かつて国道沿いにびっしり建っていた大型店舗がすっかりなくなっている。
この地にあった道の駅、以前訪ねたとき休憩をとったところである。その道の駅、外観は残しているものの店内は見るも無残な姿に変わり果てていた。
道の駅裏には大きな吊り橋のようなものができていた。高速道路でも造るのだろうか。関係者に尋ねると、橋の向こうの山を切り崩しこの橋をつかって土を運ぶのだという。広大な地面は大きく地盤沈下してしまっている。そこを嵩上げするという壮大な工事が始まったのだ。
最後の目的地、「奇跡の一本松」。すっかりお化粧直しをし次々と訪れる観光客に取り囲まれていた。思っていたよりずっと大きい。
真っ青な天を突き「見せましょう、東北の底力を」と、楽天嶋捕手の言葉を代弁しているかのように毅然と立っていた。震災報告おわり。

2013年11月 4日 (月)

今朝の朝撮り・無口な被災地

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今朝の朝撮り(昨日からの続き)。
世界遺産平泉から峠越えをし、最初の目的地岩手県大槌町に着いたのは仙台を経ちすでに5時間近く経っていた。
二回目の給油をしなければならないがGSが見つからない。
周辺は瓦礫の山々。舗装がままならぬ道がどこまでも続く。バイクも体も土埃で真っ白。不安がこみあげてくる。
あった。そこはようやく小屋程度の店舗を構えたGSであった。
しばらくして年配の女性が出てきた。軽く頭をさげると無表情の顔がかえってくる。給油が済むと電卓をたたき◯◯◯円と初めて口を利いてくれた。そのとき目があった。女性の顔には、旅人から慰めや同情はもう結構という表情がすぐ読み取れた。
端数はいいですよと言って私は深々お辞儀をした。エンジンに火をいれ車道に出ようとしたとき、彼女の顔がサイドミラーに写った。どこか寂しげな目が私の背中を見送っている。
写真説明(釜石近郊)
・大槌町大槌港近郊GS前で。
・井上ひさし氏の「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島。工事中でこれ以上の撮影はできず。
・被災地をめぐる大型観光バス。蓬莱島に向かうらしくその後次々とすれ違う。
・呑兵衛横丁は、流失した飲み屋街が釜石駅近くのやや高台に設けられた。15件ほどの飲み屋さんが軒を連ねている。支援の一環としてホテルとタイアップし個々での夕食がセットされている。私は「笙子」というお店を訪ね地元の客としばし交流をする。

2013年11月 3日 (日)

今朝の朝撮り・被災地巡礼の旅

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麻布十番での個展を終え20日が過ぎた。大都会での日々は華やかで愉しい日々であった。
しかし仙台に戻り私の心の中にはどこか後ろめたいというものが頭をもたげはじめた。秋の深まりとともに一層それが肥大していくのがわかる。それは被災地に申し訳ないという気持ちである。
意を決し、岩手、宮城県被災地沿岸の旅へと出たのが11月1日。東京で愉しんだ、そのおすそ分け巡礼旅でもある。
少しでも被災地の気持ちに寄り添うためにも、寒風をもろに受けるバイクでの旅を選んだ。気温8度から13度。
震災から早2年8ケ月。新しく建て替えた建物もあれば大方震災直後そのままであった。
私が出来る支援はそう多くはない。その一つが、現場を見て多くの方に現状を知っていただくこと。風化させないためにも執拗に発信続けるしかないと考えるている。
この欄を借り、数回に分け現状の様子をお伝えしたい。いつもの朝撮りコーナが夕撮りになってしまったが……。
写真説明(釜石市内で撮影)。
・石応禅寺境内には仮設の商店が幾つも入っている。また境内には教訓として建てられた石碑が。
・壊れたまま放置された建造物。その奥に見える白い建物は今回お世話になったホテル。ホテルの奥に石応禅寺がある。
・縦の写真は、海岸沿いにある合同庁舎。壁面上部に掲げられた青い看板はそこまで津波がきたことを表示。目がくらむほどの高さであった。

2013年11月 1日 (金)

今朝の朝撮り・被災地へ

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いつもの通りジョギングし、急遽被災地釜石へオートバイを走らせることにした。岩手県沿岸「蓬莱島(井上ひさしさん・ひょっこりひょうたん島のモデル)」、宮城県沿岸「奇跡の一本松」などの慰霊に手を合わせてこようと思い立った旅。片道300キロ。今日の宿は釜石を予定。
写真は岩手県鹿折にて昨年撮影・第18共徳丸(保存の声もあったが残念なが先月10月解体された)。

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